光の青葉

□マフィアパロ
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「フンヌフーン♪」


及川の隣に岩泉
前に花巻、後ろに松川といった形で歩く
周囲を警戒している3人とは裏腹に及川は鼻歌を歌いながら花をいじって遊んでいる


及川たちから目的の場所が見えた時、隣にいた岩泉が及川を手で制した
花巻、松川も動きを止める


「誰だアイツ……」


「…お母ちゃん達の墓だよあそこ」


及川が言った
今日は及川の両親の命日だった
一年に一度
及川がこの場所を訪れる日だ


「下がれ及川…今日は帰るぞ」


「……ま、仕方ないよね」


「及川徹」


「「「「!!」」」」


「………やっぱりか…あの情報屋青葉組のリーダー……裏では殺しやってるって噂の」


「……よく集めたね、そんな情報…ま、流される前に始末するけど名前は聞いといてあげるよ、一応」


「別に聞かなくてもいーぞ?どうせお前、死ぬんだから」


その男からの殺気に及川は身震いしたが同時にニヤリと笑った


ーーー


「へぇ……青葉と一戦交えたの?」


「まぁな……」


澤村と黒尾、その話し合いの場に呼ばれた影山の三人は紅茶をすすりながら話をしていた


「ってか実在したのか、情報屋青葉組って」


「あぁ、俺たちも影山が来て初めて知った」


「……今の青葉は過去最強と言って間違いないっす…ボスの及川さんは同時に参謀もしていて……平均値は最強だと思います。それで相棒の岩泉さん…あの人も今は前線に復帰してました」


「阿吽がか……厄介だな」


「そっち系の仕事か?」


「ん、まぁな……ウチのチームは潜入系が多いだろ?どうしても後ろ楯の青葉が…な……」


「………………ならちょっと紹介しようか?」


「なんかあるのか……?」


「青葉と共同宣戦張ってる伊達…ほら、護衛系の」


「確か代表は…茂庭だったか?」


「あぁ、そこと宣戦張れば青葉も危害は加えられないだろ?」


「……直接ってのは?」


「無理だと思います…及川さんは自分が信頼した人としか組まないから」


「…なら伊達から行くしかないな」


「仲介はウチに任せてくれ」


「わかった」
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