光の青葉

□マフィアパロ
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「…なんで俺たちがこんな奴等と手を組まなきゃならないんスか…」


「…」


「き、気にしないで…コイツ、こういう奴なんだよ」


次の日
菅原、澤村に連れられた黒尾、孤爪は『鉄壁』こと、護衛に関する仕事を得意とする<伊達>のアジトに来ていた
伊達のボスである茂庭は護衛として付けている二口に溜息をつきながら懸命に代弁する
黒尾はそれを見ながらニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、孤爪は視線をさ迷わせた


「突然ごめんな、二口くんも・・・」


菅原が二口に頭を下げる
それを見た茂庭も二口と共に頭を下げる


「こっちこそ!!今は俺が引退したときの為に二口の指導ばっかで…あんまり戦ったりはしたくなかったから」


「本音を言えば俺たちも同じだ…ただ、俺達のいる世界はそれを避けられないから……ただ仲間を信じて戦う事しかできない」


「ははっ…やっぱり澤村くんは強いなぁ…」


「ウチの連中が問題児ばっかだからだろ」


「そんなのウチも同じだよ、それじゃ、本題に入ろうか」


ニコリと笑った茂庭はイスに座った
つられて澤村、菅原、黒尾、孤爪も座る


「改めて紹介するよ、東京を中心に活動するネコのボス、黒尾と参謀の孤爪」


「よろしく」


「・・・・・・」


「伊達の代表、茂庭です。よろしく、黒尾くん、孤爪くん」


「今回は俺とスガが仲介人を務めさせてもらう」


「「よろしく」」


「……俺たちは今、少し厄介な仕事を受けている…そいつらのチーム名は………“ディーン”……正式には“ディスイリーズアイアン”」


「…ディーンか……聞いたことあるよ
、確か通称」


「あぁ…“死神”………それにアオバが関わっている」


「…!!…アオバが…?」


「違うよクロ……それだとアオバが一緒に殺しやってるみたいじゃん…」


「というと?」


「……アオバが死神の後ろ楯だって可能性がある………」


「今回の任務にアオバまで出てこられるとちょっと厄介なんだ、だから」


「アオバと共同宣戦張ってる俺たちと同盟組みたい…」


黒尾が頷く
チームを率いる者は同時に仲間の命も預かっている
できるなら誰も殺させたくない
だから慎重に任務を行い、同盟チームを増やすのだ


「………アオバのボスに直接頼めばいいじゃないっすか」


二口が不満そうに口を開く
茂庭が溜息をつきながら、それが無理だからここにいるんだよ、と苦笑した


「……アオバのボス…及川くんは滅多に人を信用しない……理由はよく分からないけどね…だから同盟を直接組むのは99%無理だと思う……でも彼は一度、仲間になった者は必ず大切にする……俺達でよければ力になるよ」


茂庭はニコリと笑って黒尾に手をさしのべる
黒尾もその手をとった
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