光の青葉

□マフィアパロ
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「でももにがネコと手を組んだなら俺は介入しないよ、なんてったって俺が一番信頼するボスだからね」


そんな奴を敵に回したくない、と及川は言った
澤村、菅原はそれに安堵する


「にしてもカラスはまだウチと手を組んでくれないの?俺のクッソ可愛い後輩を苛めたいんだけど」


「生憎、嫌がっている奴等がいるからなぁ…」


「あのメガネくんとか坊主くん?あとチビちゃんもかな?ま、いずれ俺の手が必要になったら言ってよねす「クソ川ァァァっ!!」あら、ばれちゃった」


バァンと乱暴に開け放たれた扉
そこには岩泉がいた
額に青筋を浮かべ、怒りMAXのようだ
及川は立ち上がるとじゃあね、と3人に手を振った


「岩ちゃん仕事は〜?イテッ」


「とっくに終わってんだよクソが!!」


「川すらないね!!」


及川と岩泉は停めてあった車に乗り込むとにぎやかな空気を一変させた


「……彼等の様子は?」


「まだ何とも言えねぇ……が、あの本部は手放した方がいいかもな」


「……」


「どうすんだ?何だったら茂庭に…「ダメ」」


及川は岩泉の言葉を遮ると少し考えてから結論を出した


「………多分、もにとウチが宣戦張ってるのはバレてるよ…だから彼等はそれを詠んでくる場合もある…」


「…お前まさか……!!」


「仕方ないでしょ?そしたら俺一人が犠牲になればいいんだから」


及川はにっこり笑って岩泉を見た
岩泉はそんな及川の様子に溜息をつくと車を発進させた


ーーー


「……影山」


「あ?何だよ…」


「………嫌な予感がするんだケド」


「…俺もだ」


廃墟ビルの屋上
つい先程、任務を終わらせた影山、月島、日向、山口はそれぞれ、銃やナイフの手入れをしていた
先に終わらせた影山、月島は柵に寄りかかりながらずっと遠くを見つめている


「……やっぱり及川さんが嫌だとか言ってられねぇよな」


「……そうだね…こっちとしても多分、今のネコと同じ状況になった時を考えると……ね」


「!!月島っ!影山っ!!」


日向が叫ぶ
影山の頬を銃弾が掠めた
山口は最初、ビックリしていたが、日向が叫んだ意味を理解したのか、すぐに月島と影山に銃を蹴りわたす
二人はそれを拾いあげるとすぐに銃弾が飛んできた方へ銃口を向ける


「……14人…」


「でも馬鹿としかいい様がないね…なんで僕らより低いビルを選択し「いや、違う」…」


影山は月島が見つめている先から180度
つまり、自分たちが背中を向けていた方向を見た
そこには今、4人がいるビルより高いビルがある


「俺たちの注意をあっちに向けさせて背中から狙うって可能性もある…」


「…日向と行って……山口」


「任せろツッキー!!」


「行くぞ日向!」 


「おぉっ!!」
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