story
□宮城観光【赤葦&月島】
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「観光?」
東京の大学に進学した月島は去年から社会人になった赤葦と電話をしていた
『うん、最近黒尾さんも忙しそうで月島、寂しくない?』
社会人3年目の恋人、黒尾鉄郎の名前を出されれば月島は少しため息をついた
『…相談もあるんでしょ?』
「…分かりました」
電話越しなのに見抜かれてしまった事に少し苛つきを覚えながらも承諾をした
月島は何だかんだ言って赤葦が好きだった
めんどくさいあのメンツをまとめ、たまに黒尾たちのくだらない冗談に付き合い、後輩である月島によくしてくれ、相談にものってくれる
逆に嫌いなところが無い
あえて言うならば観察力だろうか
『黒尾さんには伝えてあるから』
「はい、じゃあ明日の朝…はい、失礼します」