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□俺の尊敬する貴方へ【及影】
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俺の尊敬する貴方へ


尊敬してたように見えたかどうかは別として
あれからもう5年が経ちました
あの日、北側戦線第一組が組まれ、俺はあなたと出逢いました。


「何、お前も指揮官なの」


すげぇ、嫌そうな顔をされたのはよく覚えてます
そんで岩泉さんに怒られてましたよね




今思えば、俺たちはただの寄せ集めの軍団だったのかもしれません。

一組に二人の指令官
遠距離援護が一人
近距離戦に優れた二人


誰がどう見てもおかしな組です


でも、俺はこのチームが好きです
国見と金田一は良い奴でした
岩泉さんは戦場での戦いについて教えてくれました
及川さんは最初は嫌がってたくせに指令官としての心得を教えてくれました

だから関わりすぎたから

俺、皆居なくなってすげぇ辛かったッス


知ってますか、岩泉さんと金田一、国見がどうやって死んだのか


アンタが金田一を庇って死んだ時、聞きました
俺が後を追わないように見張っとけって言ったって
その後、岩泉さんが国見を庇って死んだんですよ
そしたら今度は相手軍に情報が漏れてたことがわかって
国見、殺されました
味方に
国見は確かに敵軍の人かもしれないけど、アイツがそんなことするはずない
俺と金田一だけです
その後すぐ、金田一も死んだんですけど


俺、一人だけ生きてます


そんでまた


始まります


でも俺、もう誰も居ない世界で生きてく理由はないんで
及川さん、もう疲れたんスけど
俺ももうそっち行きます
だから、それまではそこに居て下さいよ
マジで
誰も居なかったら困るんで


それじゃあ、今から行きますね

fin

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