今日は何の日?(小説)

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晩御飯のオムライスを食べ終わり、

食器を流しに持って行く
織田作と丁、

「今日は作之助が
オムライス作ってくれたから、
食器は私が洗うよ、
作之助!先に歯、磨いて寝てて!」

仕事で疲れ果てていた織田作だが
拒否するように丁よりも
先にスポンジをとろうとする、

「駄目だよ、食器洗いは
私がやるって言ったんだから、
それとも作之助は私に
無理矢理歯磨きしてほしいのかな?」

冗談半分で言ったその言葉は

しっかりブーメランのように帰ってきた、

「磨いてくれるのか?」

手を止め、真剣にこちらを見る織田作、

「え?いや、やっぱり…」

「磨いてくれないのか?」

眉を困ったように潜め、

やはり此方を見る織田作…

「えっ、いゃ、」

弱る丁に最後の一撃、

「駄目なのか?」

つかさず何とも可愛く頼み込む織田作、

しかもこれを素でやってのけるのだ、

「別に良いけど…」

負けた丁…

そして嬉しそうにお皿を洗う織田作…

確信犯じゃないか?と疑いたくなるが
これが織田作の素なのだ





…本当に、なんでさっき
根負けしてしまったのだろう、

直ぐにでもやらないって言えばすんだ、

すんだ筈だ、

まず、今の状況をまとめよう、

丁がふざけて

「織田作の歯磨いちゃうよ、」

なんていって、

今、織田作の頭が丁の

太ももの上に…///

織田作は相変わらず嬉しそうに
歯磨きを期待している、

「作之助、口開けて」

指示通りに口を開ける織田作、

虫歯が一個もない、

とても歯並びの良い口だった、

とりあえず、

歯磨き粉が舌につかないように配慮する、

磨き進めて5分、 

「丁…ほの…顔がひかい…
(丁…その…顔が近い…)」

慌てて顔を離す丁…

織田作が歯ブラシを口から離し丁の首に

手をかける、

ぐいっと引っ張られ軽く接物される、

そっと丁を離し

「あいがほお(ありがとう)」

といって、洗面所に消えた、



口に残り、ひろがる微かなミントの爽やかさに

丁は唖然としながら、

たまに歯磨きしてあげるのも良いかもと

心の奥底で思っていたとか…








歯磨きの日!

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