今日は何の日?(小説)
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うちの兄貴は正直バカだ、
直ぐに女の子の所に行く、
心中しようとする、
時にはストーカーを生み出し、
私や母さんに迷惑をかける、
そんな兄貴は年に1度だけ妙に優しくなる
ケーキを買ってきてくれたり、
一緒に話をしてくれたり、
勉強を教えてくれたり
その日が特に特別誰かの誕生日とか
という訳ではない、
何故だ何故だと悩むうち、
ついに聞いてみた、
「兄貴、なんでこの日になると優しいの?」
兄貴がにっこりしながら答える
「今日は良い兄の日だから」
その瞬間私はつい笑ってしまった、
あの兄貴が良い兄の日だからこんなに優しいのか、
「兄貴、毎日が良い兄の日だったら嬉しいなぁ」
寂しそうに答える私に
兄は困ったようなしかし、
微笑み顔で声をかける
ゴメンねこんなだめ兄貴で、
翌日の兄貴は何時も通りの兄だ、
女の子を追いかけ、
追い回され、
それでも私の自慢の馬鹿兄貴だ、
良い兄の日