今日は何の日?(小説)

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ポートマフィア暗殺部隊に

所属している丁と立原は

世間一般でいう、

恋人の部類に入るのであろう、

互いに気が合い惹かれあった、

今日は仕事はなく、

丁の家でゴロゴロしていた、

「丁〜」 

抱きつく彼女に丁は

なるがままになっている、

「そういえばこれ、」

そういって冷蔵庫から丁

が取り出してきたのは、

青い縁のついた二つのタッパー

「んだよ、コレ…」

と立原が片方のタッパーを開ける、

丁がもう一つの

タッパーを開ける 

「こっちはサラダ、
そっちはパスタだな、」

丁によると

これを黒蜥蜴宛てにと

首領から貰ったらしい、

一口食べようと丁が

手を伸ばすが、

立原が手をはねのける、

「危ねぇだろ、毒が入ってたら
どーすんた、」

心配そうに丁を見る、

「おいしそうだったから…」

確かに、美味しそうだ…

一晩冷蔵庫に入れていた

というのにも関わらず、

とても美味しそうだ、

ツナの香りと醤油の香りが特に

嗅覚を啜る、

「じ、じゃあ、俺が食べてみるから、

その後で一回考えよう」

そういって立原が

パスタを一本口に含んだ、

「うぐっ、」

立原からうなり声が聞こえる、

丁は慌てて

立原に声をかける、

立原が此方に首を向ける

「う、うめぇ」

キラキラと輝くその目に

丁は嫉妬してしまった、

「私もー」

といってパスタを食べる…

「うわっ…えっ、あ…おぉ…」

色んな声が漏れ出る

「おいし…」

立原がパスタを持って立ち上がる

「お昼、これ食べようぜ、
暖めてくる、」

そういって電子レンジで

パスタを温めるその間、

丁は皿を四枚持ってきて

うち二枚にサラダを盛り付け

リビングへ持って行く

「暖め終わったぞ、」

そういって電子レンジから

タッパーを取り出し 

丁に渡す、

ありがと、と呟き

パスタを皿に盛り付ける、

フォークとスプーンを持ってきて

昼食をはじめる、

食事途中、立原に何気なく

疑問を促す

「それにしても誰が作ったんだろ、
まさか首領じゃあるまいし…」

すると立原が

「…んなことどうだっていい、
それより、なんか急に
元気出てきた、今日はデート行くぞ、
ヨコハマの色んな所、回ろう、」

そういって手をひかれる丁、

「うん、」

この後2人が記憶が飛ぶほど楽しい1日を過ごしたとか、





「森さん…あの料理食べたのかなぁ?」

面白そうに街を見下ろす男は 

はずれかけた包帯を直した、


ツナの日

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