今日は何の日?(小説)

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街も寒さが廻ってきた、が

街はそんな事を知らぬかのように、

暖かな男女の笑いに

包まれていた、そんな中で

俺、立原は悩んでいた、

最近彼女と会っていない、

その上、クリスマスまで危うく仕事、

という可能性まで出てきた、

「クリスマスって、恋人同士の
一番とまでは言わねえ、
少なくともバレンタインの次には
大切なイベントだよな!
其れなのに、なんで!なんでだぁ!」

そんなこんなで俺は

次の仕事の時間までの少ない時間を

街を徘徊していた、

何を買うでもなく

愛おしい彼女を思って…

「立原?」

聞いた事のある声が聞こえて

ぱっと後ろを振り向く、

「兄人…」

其処には兄人、中原さんが心配そうに

俺を見ていた

兄人に全てを話す、

彼女が最近出来たこと、

付き合って更に好きになったこと

最近会っていない事

クリスマスまでも会えないかも知れない事、

此処まで聞いていた兄人は少しうなずいて

俺にアドバイスしてくれた

「ダズンローズデーって知ってるか?」




仕事を早めに済ませ、

彼女が帰って来るのを

まだかまだかと待つ、

兄人に言われた物は買ってきた、

後は…

ガチャ

かえってきたぁ!!!

まだかまだかと待っていた俺だか、

実際に彼女が帰ってくると、

今まで受けてきた

どんな仕事よりも緊急が走る

彼女がリビングにはいるまで

後…

ガチャ

「おかえりー!」

いろんな物を彼女にぶつける、

今まで仕事で会えなくてゴメンな!

クリスマスも会えないかもしれなくてゴメンな!

俺、彼氏として上手く

お前を愛してやれてるか

わかんねぇけど、

けど、

此からも、

ずっと愛してる!

そう思いながら

少し小さい彼女に抱きつく

「私も愛してる」

俺はその言葉を聞いて安心した後、

彼女に兄人から言われて

買った物をプレゼントする

が、


俺はその行為の意味を知らなすぎた、



後に彼女から聞いていた時、

何とも恥ずかしいものだったが、

とても幸せだった。







ダズンローズデー 

愛する人に12本の薔薇を送る日12本の薔薇は「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」を表現しているとのこと。

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